スマホやPCによるブルーライトの「失明リスク」

近年、PCやスマホから放射される「ブルーライト」が人体に及ぼす悪影響が懸念されてきたが、この度その悪影響が想像以上に大きいことが明らかになった。というのも、ブルーライトを見続けると “失明”に至る可能性があるかもしれないと大学の研究で判明したというのだ。

アメリカ合衆国に位置するトレド大学の記事によると、ブルーライトが目の光受容細胞内で有毒な化学物質を生み出すことを明らかにした同研究は、学術誌「Scientific Reports」に掲載された。同大学の化学者アジット・カルナラトネ助教授は、「我々はブルーライトに継続的に曝されています。目の角膜や水晶体はこのライトを妨げたり、反射したりすることができません。ブルーライトが目の網膜を傷つけることには何の秘密もないのです。我々の実験はどのようにそれが起こるかを説明しました。この研究が加齢黄斑変性の進行を遅らせる点眼薬の開発などに役立てば良いと考えています」と語っている。

現在アメリカにおいて、加齢黄斑変性は毎年200万人以上が発症し、失明を引き起こす主要な原因の1つになっている。通常は、ビタミンEの誘導体であるαトコフェロールが細胞の死滅を防ぐが、加齢とともに免疫システムが弱まることで、ブルーライトに対抗する力が無くなっていくという。

同大学研究チームのカスン・ラトヤナケ氏は、「目がブルーライトに曝されると、膜組織上の情報伝達物質が分化し、網膜が光受容細胞を殺してしまいます。光受容細胞は目の中で劣化しません。それが死ぬと、永遠に死んだままなのです」と説明する。実際、この情報伝達物質をがん細胞、心臓の細胞、神経細胞などに移植し、ブルーライトに曝したところ、これらの細胞も死滅したという。ただし、これは情報伝達物質とブルーライトが組み合わさった時のみに起こり、グリーンライトやレッドライトでは細胞は死滅しなかったそうだ。カルナラトネ助教授は、ブルーライトの影響を減らすためには、屋外ではUVとブルーライトを遮断するサングラスを着用し、室内では暗闇の中でスマホやタブレットを使用しないことが有効であると語っている。





CONTACT US

お問い合わせ